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ドル円は上値追いが続く 一時161.80円付近まで上昇=NY為替概況

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ドル円は上値追いが続く 一時161.80円付近まで上昇=NY為替概況

 きょうのNY為替市場でドル円は上値追いが続き、一時161.80円付近まで上昇する場面が見られた。本日もパウエルFRB議長が下院で議会証言を行っていたが、事前原稿は前日の上院での証言とほぼ同様の内容となっており、市場も特段の反応は見せなかった。

 利下げは視野に入っているものの、データを確認したいとのこれまでの姿勢に変化はない。直近の経済指標に景気減速の兆候が見られていることから、市場ではもう少しハト派に傾斜するとの期待も出ていた。

 市場はむしろ、明日の米消費者物価指数(CPI)と明後日の生産者物価指数(PPI)に注目が移っているようだ。それらは利下げ見通しおいて重要な試金石になると見られている。「CPIが冷え込み、PPIも冷え込めば、9月利下げは織り込み済みとなる」との声も出ている。予想通りであれば、FRBが注視するPCEデフレータは2%目標にさらに接近するとの分析も出ていた。

 目先は7月3日の高値161.95円を突破して162円台を試しに行くか注目されるが、ただ、過熱感も否めないことも事実。

 ユーロドルは1.08ドル台前半で上下動。仏議会選挙で右派政権誕生が阻止されたことから、市場には安心感が広がっている。乱高下していた仏国債もいまのところ落ち着いている状況だが、ユーロは再び上値を追う展開にはなっていない。一方、下押す気配もなく、次の展開を待っている状況ではある。1.08ドルちょうど付近に200日線が来ており、目先の下値メドとして意識される。

 ECBウオッチャーからは、ユーロ圏のデータと政治的不透明感の高まりはECBの政策スタンスに追加緩和の余地があることを示しているとの指摘が出ている。ユーロ圏消費者物価指数(HICP)は9月と10月に2%目標に近づくと見ており、9月の追加利下げが適切なタイミングかもしれないという。

 経済活動が弱い一方で労働市場のひっ迫が顕著な現在の環境下では、経済活動を大きく減速させることなくインフレを迅速かつ十分に調整できるのか、極めて未知数なままだとも述べた。

 ポンドドルはNY時間に入って買いが強まっており、1.28ドル台半ばに上昇。この日は英中銀チーフエコノミストのピル委員と、タカ派の急先鋒となっているマン委員の発言が伝わっていたが、双方ともに利下げに慎重姿勢を示していた。これらの発言を受けて短期金融市場では8月の英中銀の利下げの確率が低下している。

 明日は5月の英月次GDPが発表されるが、強い内容であれば、米CPI次第ではポンドドルは恩恵を受ける可能性があるとの見方が出ている。英月次GDPは前回よりも拡大が期待されている一方、米CPIはインフレの落ち着きを示すと見込まれている。予想通りになった場合、ポンドドルを1.30ドル台まで押し上げる可能性もあるという。

 ただ、英経済に構造的な変化がない限り、ポンドドルが中期的に2016年の英EU離脱の国民投票前の水準である1.45ドル超まで上昇する可能性は低いとも述べていた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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