ポンドドル、緩やかに買い戻し 最終のテレビ討論会も形勢は変わらず=NY為替
きょうの為替市場はドル高が一服する中、ポンドドルは緩やかに買い戻されており、一時1.2670ドル付近まで上昇。本日1.2640ドル付近に来ている100日線を回復する展開が見られているが、英中銀の8月利下げへの期待が根強く、かつFRBの利下げに慎重姿勢が伝わる中で、ポンドドルは6月中旬以降の下向きの流れを継続している。
本日は7月4日の英総選挙に向けてスナク首相と野党・労働党のスターマー党首の最終のテレビ討論会が行われた。世論調査では互角との評価が出ている。労働党の優勢が伝えられる中、スナク首相にとっては最後のチャンスだったのかもしれないが、形勢は変わらなかったようだ。
労働党が政権を取れば近隣諸国との関係改善が期待されているようだが、同党のマニフェストではEUへの再加盟を否定しており、単一市場や関税同盟への復帰も公約していない。そのため、ポンドの軌道を変えることはないとも見られている。
GBP/USD 1.2649 GBP/JPY 203.22 EUR/GBP 0.8464
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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