ドル円は157円ちょうど付近 米PPIはインフレ鈍化を示す=NY為替序盤
きょうのNY為替市場、先ほど発表になった5月の米生産者物価指数(PPI)が前日の米消費者物価指数(CPI)に続きインフレ鈍化を示したことで、為替市場はドル売りの反応を示した。同時刻に発表になった米新規失業保険申請件数も予想を上回り、雇用市場の軟化を示していた。
前日は米CPIとFOMCで忙しい1日となったが、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)は3月の年内3回から1回に下方修正された。予想通りのタカ派姿勢への変更ではあったものの、市場は年内2回の利下げを高確率で織り込んでいる。市場はインフレ指標のほうを重視しているといった声も聞かれる。
FRBはタカ派に変更したものの、年内利下げへの扉は開いたままだ。今週のインフレの下振れサプライズは心強く、FOMC委員の大半が利下げを1回にするか2回にするかで意見が分かれている。そのことから、年内に複数回の利下げを垣間見せるような市場価格設定が続いても不思議ではないといった見方も出ている。
米PPIを受けてドル円は156.60円近辺まで急速に下落したが、下値での押し目買いも出ており、157円ちょうど付近まで買い戻されている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は156円に観測。
13日(木)
156.00 (10.8億ドル)
USD/JPY 157.04 EUR/JPY 169.52
GBP/JPY 200.81 AUD/JPY 104.53
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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