米10年債利回りは小幅上昇 利下げに慎重発言も反応薄=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:43)(日本時間05:43)
米2年債 4.873(+0.045)
米10年債 4.424(+0.012)
米30年債 4.540(-0.010)
期待インフレ率 2.342(+0.004)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは小幅に上昇。午後に公表されたFOMC議事録では「政策金利をより長期に高水準での維持が望ましい」との見解で一致していたほか、様々な参加者が必要なら追加引き締めに前向きになっていることが明らかとなった。
前回FOMC後のパウエルFRB議長の会見では利上げに否定的な見解が示されていたが、それらと比べると若干タカ派な印象も広がった模様。一部からは「今回の議事録はデータが今後の金融政策の動向を決定するというシナリオを裏付けた」との指摘が出ていた。
全体的に想定範囲内の内容ではあったものの手掛かり材料に乏しい中で市場は敏感に反応していた模様。ただ、米国債利回りの反応は小幅に留まった。
なお、この日は20年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を若干下回ったが、反応は限定的だった。
2-10年債の利回り格差は-45(前営業日:-42)と逆イールドは拡大している。
*米20年債入札結果
最高落札利回り 4.635%(WI:4.637%)
応札倍率 2.51倍(前回:2.82倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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