ダウ平均は続伸 IT・ハイテク株にも買い戻し=米国株概況
NY株式22日(NY時間16:21)(日本時間05:21)
ダウ平均 38239.98(+253.58 +0.67%)
S&P500 5010.60(+43.37 +0.87%)
ナスダック 15451.30(+169.29 +1.11%)
CME日経平均先物 37745(大証終比:+315 +0.84%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。後半になって上げ幅を加速させ、一時400ドル超上昇する場面も見られた。IT・ハイテク株にも買い戻しが強まり、ナスダックも大幅高。前半は先週同様に伸び悩む展開が見られたものの、本日は踏ん張り、次第に買い戻しが強まった。自動車や銀行といった循環株も買われ、幅広いセクターに渡って上昇した。先週末に大幅安となったエヌビディア<NVDA>が反発したことも、IT・ハイテク株の買い戻しに繋がった。S&P500の主要11セクターはすべて上昇した。
市場からは中東情勢緊迫化への懸念が後退しており、金や原油が上げを一服させていることが米株式市場をサポートしたとの指摘が出ていた。イランがイスラエルとの戦闘をエスカレートさせないと述べたことが材料視されていたようだ。
今週はテスラ<TSLA>、メタ<META>、マイクロソフト<MSFT>、 そしてアルファベット<GOOG>などの企業が決算発表を控えている。テスラはさほど期待できそうにないが、その他のAI関連銘柄はそれなりの数字が期待されているようだ。ただ、すでに織り込まれているとの指摘も出ている中で、市場がどう反応するか注目される。また、木曜日にはGDP速報値、金曜日にはPCEデフレーターが公表され、その結果を見極めたい雰囲気もあるようだ
テスラ<TSLA>が7日続落。週末に中国、欧州、米国で相次ぎ自社モデルの値下げを実施した。それに加え今回はソフトウエアも値下げに踏み切った。販売不振で在庫が積み上がっていることが背景にある。
セールスフォース<CRM>が上昇。企業向けデータ管理サービスを手掛けるインフォマティカ<INFA>との買収交渉が頓挫したと伝わった。条件面で折り合わなかった。この報道を受けて同社株は上昇の一方、インフォマティカ株は大幅安。
ベライゾン<VZ>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。予想以上に個人向けの電話顧客を失ったもののワイヤレス・サービス収入が伸びた。ただ、株価は序盤に上げて始まったものの直ぐに戻り売りに押される展開。
トラクター・建設機械メーカーのCNHインダストリアル<CNHI>が下落。取引開始前にワインCEOの退任が発表された。後任にはマルクス氏が就任する。同社はまた、5月21日に予定していた投資家向け説明会を後日に延期した。
特殊化学のインジェビティ<NGVT>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の52ドルから62ドルに引き上げた。
半導体のウルフスピード<WOLF>が上昇。投資会社のジャナ・パートナーズが同社に対して、身売りを含む選択肢を検討するよう要請したことが伝わった。
セールスフォース<CRM> 273.81(+3.44 +1.27%)
インフォマティカ<INFA> 31.49(-3.70 -10.51%)
ベライゾン<VZ> 38.60(-1.89 -4.67%)
インジェビティ<NGVT> 47.87(+3.43 +7.72%)
CNHインダストリアル<CNHI> 11.50(-0.81 -6.58%)
ウルフスピード<WOLF> 23.94(+1.76 +7.94%)
アップル<AAPL> 165.84(+0.84 +0.51%)
マイクロソフト<MSFT> 400.96(+1.84 +0.46%)
アマゾン<AMZN> 177.23(+2.60 +1.49%)
アルファベットC<GOOG> 157.95(+2.23 +1.43%)
テスラ<TSLA> 142.05(-5.00 -3.40%)
メタ<META> 481.73(+0.66 +0.14%)
AMD<AMD> 148.64(+2.00 +1.36%)
エヌビディア<NVDA> 795.18(+33.18 +4.35%)
イーライリリー<LLY> 731.33(+5.02 +0.69%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。