英アームが決算受け大幅高 分散投資が成長と収益性を促進=米国株個別
(NY時間09:37)(日本時間23:37)
アーム<ARM> 104.49(+27.48 +35.68%)
半導体設計の英アーム<ARM>が大幅高。前日引け後に10-12月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。
特に市場はガイダンスを好感している模様で、通期の1株利益の見通しを上方修正し、予想も上回った。第4四半期についても好調な1株利益の見通しを示している。スマートフォン以外の分野への進出が成長と収益性を促進していることを示した。
ハースCEOは「スマートフォン市場は現在、われわれの売上高の3分の1以下で、いかに分散投資に成功しているかを示している」と述べた。一方、スマートフォンについても、1台により多くのアーム技術が使用されるようになり、ロイヤルティの引き上げにも貢献していると語った。
アナリストからは「今回の結果とガイダンスは、同社がエッジAIデバイス、特にプレミアムスマートフォンの需要増加の主要な受益者であるという見方を補強した。AIはまた、より高度なチップ設計活動を促進し、より高いライセンス収入を牽引している」との指摘が出ている。
(10-12月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.29ドル(予想:0.25ドル)
・売上高:8.24億ドル(予想:7.60億ドル)
・粗利益率(調整後):96.7%(予想:96.4%)
・営業利益(調整後):3.38億ドル(予想:2.74億ドル)
・年ベース契約額(ACV):11.6億ドル(予想:11.1億ドル)
・半導体出荷量:77億
(1-3月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.28~0.32ドル(予想:0.21ドル)
・売上高:8.50~9.00億ドル(予想:7.78億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.20~1.24ドル(従来:1.00~1.10ドル)(予想:1.05ル)
・売上高:31.6~32.1億ドル(従来:29.6~30.8億ドル)(予想:30.2億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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