資源掘削サービス株が下落 サウジのアラムコが生産能力増強計画を断念＝米国株個別

（NY時間12:55）（日本時間02:55）
ＳＬＢ＜SLB＞　48.48（-4.72　-8.87%）
ハリバートン＜HAL＞　36.22（-0.98　-2.62%）

　ＳＬＢ＜SLB＞やハリバートン＜HAL＞といった資源掘削サービス株が下落。サウジのアラムコが生産能力増強計画を断念したことが嫌気されている。

　アラムコは１１月、増大する中国とインドの需要に対応するため、２０２７年までに生産能力を日量１３００万バレルに増強する数十億ドル規模のプロジェクトを非常に順調に進めていると発表していただけに、今回の発表は驚きだった。同社は３月の年次決算発表時に設備投資のガイダンスを更新する予定。

　アナリストは「設備投資予算は今後数年間、従来のガイダンスから年間約５０億ドル引き下げられると予想している。重要な点は、サウジの政府レベルのトーンが変わるということであり、中長期的な世界の石油需要への潜在的な影響について、多くの憶測が飛び交うだろう」と述べていた。

【企業概要】
＊シュルンベルジェ＜SLB＞
　石油・ガスの革新、デジタル技術の提供、脱炭素化、エネルギー転換を加速させるシステムの開発と拡大に取り組む。油田開発や統合型エネルギーシステム等のデジタルソリューション、貯留層の生産性最適化テクノロジーサービス、坑井設計・建設に関するサービスと製品、ポンプ・バルブやその他の生産機器とサービスを提供する。

＊ハリバートン＜HAL＞
　米国・欧州・アジア等の石油・ガス生産者向けにエネルギー関連製品とサービスを提供する。炭化水素の探査、地質データの管理、掘削、地層の評価、坑井の建設や完成、生産の最適化等のサービスを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美