日銀のマイナス金利解除期待などから円高やや優勢=東京為替概況
日銀のマイナス金利解除期待などから円高やや優勢=東京為替概況
昨日の日銀金融政策決定会合後の振幅を経て、海外市場でドル円は148円70銭前後を付けた。その後少し下げて東京朝を迎えると高値からの調整ムードが継続する形でドル円は上値の重い展開となった。
日本国債10年物利回りが0.738%まで上昇するなど日本国債利回りが上昇。昨日の植田日銀総裁による会合後の会見を受けて日銀のマイナス金利解除期待が強まったことが背景にある。10年国債(373回債)利回りは会見前の0.64%前後から、会見を受けて0.66%台まで上昇。債券市場が開いている17時時点では反応しきれなかった分もあり、今朝は0.70%前後の高い水準で始まり、その後も上昇が続いて0.738%を付けている。
こうした日本の利回り上昇がドル円などでの円買いを誘い、ドル円は朝の148円40銭前後から午後に147円76銭まで下落。その後少し買い戻しが入ったが148円00銭前後が重くなり、147円80銭台を付けた。。
ユーロドルは昨日海外市場で1.0910台から1.0820台まで下げた分の反動高の流れが継続して、1.0860台まで上昇した。
ユーロ円はドル円の下げの勢いが勝り、朝の161円08銭から160円48銭を付けた。日経平均が昨日のダウ平均の下げもあって大きく下げており、リスク警戒の円買いが入っていた。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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