GEが決算受け下落 第1四半期の1株利益の見通しが予想下回る 航空宇宙に高い期待も=米国株個別
(NY時間10:07)(日本時間00:07)
GE<GE> 129.76(-1.48 -1.12%)
GE<GE>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ジェットエンジン事業は堅調な航空のおかげで好調を維持し、エネルギー事業も回復。ただ、株価は冴えない反応を示している。第1四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことを嫌気している模様。同社株はこの1年で69%上昇しており、今回の数字は物足りなかったようだ。
同社は4月上旬に会社分割を予定しおり、航空宇宙事業のGEエアロスペース社とエネルギー関連のGEヴァーノヴァ社が誕生する。GEエアロスペース社は独立企業として約6億ドルの費用負担が発生するとしても、今年は65億ドルの営業利益を生み出すだろうと同社は声明で述べている。これは23年のジェットエンジン部門の営業利益約61億ドルに匹敵。
カルプCEOは「今年両事業はさらなる売上高、利益、フリーキャッシュフロー(FCF)の成長を実現するだろう」と述べた。同社は、GEエアロスペース社が50億ドル以上のFCFを生み出し、売上高が2桁台前半かそれ以上の成長を遂げると見込んでいる。
(10-12月期決算・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.03ドル(予想:0.91ドル)
・売上高:185.0億ドル(予想:172.5億ドル)
航空宇宙:85.2億ドル(予想:86.3億ドル)
電力:57.9億ドル(予想:48.9億ドル)
再生可能エネルギー:42.1億ドル(予想:36.5億ドル)
・FCF(調整後):29.6億ドル(予想:28.7億ドル)
(1-3月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.60~0.65ドル(予想:0.70ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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