アジア株 香港株下げ止まらず 中国市場から続々と逃げ出す投資家が行く先は日本株! 中国の日本株ETFに殺到
アジア株 香港株下げ止まらず 中国市場から続々と逃げ出す投資家が行く先は日本株! 中国の日本株ETFに殺到
東京時間14:10現在
香港ハンセン指数 15366.48(-499.44 -3.15%)
中国上海総合指数 2866.40(-27.61 -0.96%)
台湾加権指数 17199.30(-147.57 -0.85%)
韓国総合株価指数 2441.60(-55.99 -2.24%)
豪ASX200指数 7384.50(-30.29 -0.41%)
インドSENSEX30種 72260.69(-868.08 -1.19%)
アジア株は全面安、一連の中国統計を受け投資家心理が一段と悪化。中国香港市場からの資金流出は今後も続きそうだ。
中国投資信託が日経ETFの取引を一時停止したとの報道などが材料視され日経平均が上げ幅を急速に縮めた。中国本土の投資家が資金を中国から日本に移していることがうかがえる。その後、チャイナAMC野村日経22は取引再開とともに1日の上限である10%まで上昇した。チャイナAMC野村日経225の売買代金は火曜日、過去最高の6億6800万ドルに急増した。
きょう発表された中国12月の新築住宅価格は前月から下落ペースが拡大、2015年2月以来の大幅下落となった。不動産投資も前回から減少ペースが拡大した。中国当局は昨年8月から不動産セクターへの支援策を相次いで打ち出してきたが、同セクターが回復に向かう兆しはまったく見られない。
中国第4四半期GDPは+5.2%と政府目標である5%前後を上回ったものの、市場予想には届かなかった。小売売上高も予想を下回り、失業率は前回から悪化した。また、中国23年末時点の人口が2年連続で減少、出生率も過去最低を記録したことで少子高齢化加速が懸念される。
香港株は後場に入ってさらに下落、下げ止まる様子は見られず。22年11月以来の安値をつけている。全業種が下落。龍湖集団や華潤置地、恒隆地産、中国海外発展など不動産株の下げがきつい。美団やシャオミ、JDドットコム、バイドゥなどハイテク関連も大幅安となっている。
上海株は0.96%安。1兆2400億ドル(約180兆円)規模の政府系ファンドが市場安定化を支援する方針を表明したほか、規制当局が一部の機関投資家に対し株を売却しないよう指示しているが、株価下落は止まらない。
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。