FX/為替「新年入りと同時に米利下げトレードの巻き戻し ISM、JOLTS、雇用統計が早期利下げを正当化せずとの警戒感も」 外為トゥデイ 2024年1月3日号(短縮版)
ドル/円を中心に、前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。
作成日時 :2024年1月3日9時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
目次
▼2日(火)の為替相場
▼2日(火)の株・債券・商品市場
▼外為注文情報/ ▼本日のひとこと/ ▼注目の経済指標
1月2日(火)の為替相場
期間:2日(火)午前7時10分~3日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
1月2日 主な出来事
10:45 中国12月財新製造業PMI 50.8
前回50.7
予想50.3
17:50 フランス12月製造業PMI・改定値 42.1
前回42.0
予想42.0
17:55 ドイツ12月製造業PMI・改定値 43.3
前回43.1
予想43.1
18:00 ユーロ圏12月製造業PMI・改定値 44.4
前回44.2
予想44.2
18:30 イギリス12月製造業PMI・改定値 46.2
前回46.4
予想46.4
23:45 アメリカ12月製造業PMI・改定値 47.9
前回48.2
予想48.4
24:00 アメリカ11月建設支出(前月比) +0.4%
前回+0.6%(1.2%)
予想+0.6%
1月2日(火)の株・債券・商品市場
日経平均 —–
豪ASX 7627.788△36.970
上海総合 2962.276▼12.659
英FT 7721.52▼11.72
独DAX 16769.36△17.72
NYダウ 37715.04△25.20
日10年債利回り —–
豪10年債利回り 3.999%△0.044
英10年債利回り 3.638%△0.101
独10年債利回り 2.068%△0.043
米02年債利回り 4.3201%△0.0702
米10年債利回り 3.9294%△0.0503
NY原油 70.38▼1.27
NY金 2073.40△1.60
ドル円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)
【情報提供:外為どっとコム】
- ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
- ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
本日のひとこと
新年初取引となった1月2日の外為市場では、1月1日に能登地方で起きた大地震によって日銀が大規模緩和を維持する公算が高まったとの見方から円売りが先行。NY市場に入ると利下げ観測は行き過ぎとばかりに米金利が上昇する中、ハイテク株安も相まってドル買いが優勢となりました。最終的にドル/円は大きめに上昇しましたが、クロス円は下げに転じる、もしくは上げ幅をほぼ失うという展開でした。大地震という想定外の要素があった日本円はともかく、米ドルについては昨年末に広がった早期利下げ観測が新年入りと同時に後退する形で上昇しました。今夜の米12月ISM製造業景況指数や米11月JOLTS求人件数が早期利下げを正当化しない強めの結果になるのではないかとの警戒感が利下げトレード(米債買い=金利低下、ドル売り、株買い)の巻き戻しを誘ったとの見方も出ています。今夜はISMやJOLTS以外にも、FOMC議事録や今年のFOMC投票権を手にしたバーキン米リッチモンド連銀総裁の講演が予定されています。ドルは明後日の米12月雇用統計までイベント睨み・イベント次第の相場展開となりそうです。
能登地震の被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。本年もよろしくお願いします。
注目の経済指標
<国内>
特になし
<海外>
16:00 12月トルコ消費者物価指数
17:30 12月スイス製造業PMI
17:55 12月独失業率
17:55 12月独失業者数
22:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
24:00 12月米ISM製造業景況指数
24:00 11月米JOLTS求人件数
28:00 FOMC議事録(12月12-13日分)
※経済指標カレンダーはこちら。
※時間は日本時間での表示になります。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。