ケンビューが上昇 タイレノールに関する集団訴訟で有利な判決＝米国株個別

（NY時間10:43）（日本時間00:43）
ケンビュー＜KVUE＞　22.13（+1.12　+5.31%）

　コンシューマーヘルス製品開発のケンビュー＜KVUE＞が上昇。同社はジョンソン＆ジョンソン＜JNJ＞から分離独立した。解熱鎮痛剤タイレノールに関する集団訴訟で、裁判所が同社に有利な判決を下した。しかし、アナリストからは、今回の判決で同社の法的リスクが完全に払拭されたわけではないとの指摘も出ている。

　同社は声明で「裁判の場で科学的な推測を医学的な意思決定に反映させることは、不幸で現実的かつ長期的な公衆衛生上の結果をもたらす可能性がある。そのため、われわれはこれらの訴訟の棄却に動く予定だ」と述べた。

　一方、別のアナリストからは、「この先も法廷闘争が続くかもしれないが、今回の判決で事実上、他の地域訴訟における原告の訴えを退ける可能性がある。これを受けて同銘柄をバリュー・アイディアとして注目リストに追加する」との評価も出ていた。

【企業概要】
　コンシューマーヘルス製品の研究開発・製造・販売に従事する。疼痛・アレルギーなどに対するセルフケアや、スキンケア・美容、およびオーラルケア、ベビーケア、創傷ケア用のブランド製品を、eコマース・消費者向け直販チャネル・小売店・販売店を通じて、世界の消費者に販売する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美