反発、OPECプラスは追加増産を決定も買い戻しが優勢=NY原油概況
NY原油先物7月限(WTI)(終値)
1バレル=62.52(+1.73 +2.85%)
ニューヨーク原油の期近は反発。石油輸出国機構(OPEC)プラスのうち、主要8カ国は7月の増産幅を日量41万1000バレルまで引き上げることを決めたが、この決定は織り込み済みで買い戻しが優勢となった。この主要8カ国は4月から日量220万バレル規模の協調減産の解消を開始しており、5月や6月についても増産を前倒ししているが、実際の供給量はほとんど増えていないとみられている。ロシアとウクライナの武力衝突が激化するなかで、ロシアの石油に対する追加制裁が警戒されているほか、米国とイランの核開発協議の不透明感も買い手がかり。山火事を受けてカナダの生産量が減少していることも支援要因。
時間外取引で7月限は上昇。通常取引開始にかけては63.88ドルまで上げ幅を拡大した。ただ、その後は上げが一服し、高値からやや押し戻された。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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