ユーロドル主導でドル高優勢=ロンドン為替概況
ユーロドル主導でドル高優勢=ロンドン為替概況
ロンドン市場はドル高が優勢となった。11月のフランス消費者物価指数が前年比3.4%と市場予想を大きく下回る低い伸びに留まり、昨日のドイツ消費者物価指数の弱さと合わせ、ユーロ圏のインフレ鈍化傾向が意識されたことで、ECBの早期利下げ開始期待が強まり、ユーロ売りとなった。昨日海外市場および東京市場で下値を支えていた1.0960前後を割り込み、ストップロス注文を巻き込んで売りが強まった。19時に発表されたユーロ圏消費者物価指数も予想を下回る前年比2.4%となり、インフレターゲットである2.0%到達が見えてきたことで、ユーロ売りが強まり1.0910前後での推移となった。米債利回りの上昇もユーロ安ドル高に寄与した。米10年債利回りは4.25%台から4.3%手前まで上昇した。
ドル全般の上昇が強まる中で、ドル円も反発した。東京市場では朝方147円を割り込む動きを見せた後、147円を挟んでの推移が続いていた。ロンドン市場にはいってドル全般の上昇を受けて147円70銭台まで上値を伸ばした。
ユーロ円は161円40銭前後での推移から、フランス消費者物価指数を受けたユーロ安に160円60銭前後まで売りが出る展開となった。その後、ドル円でのドル買い円売りが強まると、安値から反発。161円30銭近くまで買い戻しが入り、朝の下落のかなりの部分を解消する動きとなった。
ポンドドルは1.2700を挟んでの推移から、ユーロドルの下げにつれ安となり1.2630台を付けた。対円でもユーロ円同様にいったん下げたが、その後下げ分のほとんどを解消している。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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