イスラエルとハマス、合意違反と互いを非難 合意が破棄される兆しまではない

　イスラエルとハマスは、戦闘休止の合意に違反したとして互いを非難した。合意の危うさが浮き彫りになった格好。ブルームバーグが伝えた。イスラエル国防軍はガザ北部で発生した３回の爆発とそれに続く銃撃戦で兵士数人が軽傷を負ったと発表。一方、ハマス軍事部門の報道担当者は、イスラエル軍が休戦合意に違反し、戦場での衝突があったと説明した。ハマスはイスラエルが期限終了まで合意を順守する限り、戦闘休止を守ると主張している。

　ただ、こうした小競り合いで戦闘休止合意が破棄される兆しはいまのところない。合意は２８日朝が当初の期限だったものの２日間延長され、これまで５０人余りの人質を解放したハマスはさらに２０人程度の引き渡しに応じるとみられている。一方、人質と引き換えにイスラエルは刑務所で拘束しているパレスチナ人の釈放を続ける見通し。