ドル円、ドル売り優勢も158円台に戻す 200日線には敬意払う=NY為替概況
ドル円、ドル売り優勢も158円台に戻す 200日線には敬意払う=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル売りが優勢となった。連休明けの米国債市場で、利回りが低下してたこともドル売りを誘発していた模様。前日のドル円は一時158.75円付近まで上昇し、200日線を上回っていたものの、維持できずにロンドン時間には157円台に一時下落していた。本邦勢が連休から戻って来ているが、200日線を超えると戻り待ちの売りも出るようだ。
ただ、ドル円はNY時間に入って買戻しが出て158円台に戻している。円安の動きが根強く、一時158.45円付近まで買い戻されていたが、200日線の水準には敬意を払っていたようだ。
明日は9月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。原油高を背景にインフレが強ければ追加利上げ観測が高まる。予想では食品・エネルギー価格を含んだ総合指数は上昇が見込まれている一方、それらを除いたコア指数は前回同様にインフレの落ち着きを示すと見込まれている。利回りがどう反応するか注目される。
ユーロドルは買い戻しが優勢。ただ、上値は重くなっているようで、節目の1.12ドルを一時回復したものの上値を抑えられていた。一方、ユーロ円は一時176円台半ばに下落していたものの、177円台に戻す展開。
アナリストは、フランスの財政リスクが続いていることから、ユーロには再び下落リスクがあると指摘した。フランス国債の利回りスプレッドが依然として高水準にあると説明。右派の大統領候補ルペン氏が大幅な歳出削減を公約しているものの、その内容は疑問を解消するどころか、新たな疑問を生んでいると分析している。
米国の政策運営に大きな失策が生じ、投資家がドルへの投資を見直すような事態にならない限り、マクロ経済環境は引き続きユーロにとって不利だとの見方も示した。短期的に1.1100-1.1120ドルに向けて下落するリスクがあると見ている。
ポンドドルも買い戻しが優勢となった。1.32ドルが強固なサポートとなっているが、反転力は弱い。テクニカル的にはもう一段の下落も警戒されそうな雰囲気ではある。一方、ポンド円も210円台は強い上値抵抗となっているものの、底堅さも見られていた。
英政府は10月28日に発表する秋季予算案で、大幅な財政緩和を見送る可能性が高く、英国債の下落(利回り上昇)を回避できるとの見方をエコノミストが示した。エコノミストはレポートで、ヒーリー財務相が投資家の信認を当面維持できる程度の妥協的な予算案を打ち出す可能性が高いと指摘。「歳出の増加幅は政府が望む水準を下回る一方、増税と借り入れ拡大も小幅に留まると見ている」と述べた。
ただ、ヒーリー財務相に許される政策運営上の余地は小さいとも指摘。投資家の信認が失われた場合、英国債利回りが上昇するリスクがあるという。同エコノミストは、英10年債利回りが2027年末までに4.50%へ低下すると予想しているが、投資家の信認低下が、この予想に対するリスクになるとの見方を示した。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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