【直前まとめ】日銀金融政策決定会合 YCC再柔軟化、展望レポート内容などが注目
【直前まとめ】日銀金融政策決定会合 YCC再柔軟化、展望レポート内容などが注目
この後日本銀行金融政策決定会合の結果が発表される。会合終了後の発表で時刻未定となっているが、11時半から13時にかけての発表が多い。
今回は経済・物価情勢の展望(日銀展望レポート)が公表される回にあたっている(年8回の日銀会合の内、1月、4月、7月、10月の年4回公表)。
展望レポートでは物価(生鮮食品除くコアCPI前年比)見通しの上方修正がほぼ確実視されている。事前報道の複数関係者発言によると、2023年度物価見通しを7月時点の2.5%から3%に近い水準へ、2024年度物価見通しは1.9%から2%台へと上方修正される見込み。
こうした状況からYCC再柔軟化の期待が出てきている。当初は今回は見送りとなり年度内の再修正期待の動きが広がっていたが、1日目終了後の報道で、YCC再柔軟化を議論と報じられたことで期待が広がっている。
現在上限となっている1%について、柔軟性を持たせて、ある程度の1%超えを許容する形が報じられている。
こうした状況もあり日本の10年国債利回りの上昇が目立っている。26日の市場で一時0.888%まで上昇。その後も上昇傾向が見られ、30日に0.889%を付けると、YCC再柔軟化を議論報道もあり、今日は0.955%を付ける動きを見せている。
YCC再柔軟化とそれによる円債利回り上昇は円買い材料となるが、昨日、報道を受けて149円80銭台から148円80銭台まで一時急落したことがどこまで影響するのかなども注目されるところとなっている。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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