ECBのPEPP議論開始で利回りスプレッドが拡大の可能性=NY為替
きょうもユーロドルは買い戻しが見られ、1.06ドル付近まで一時上昇した。本日の21日線が1.0560ドル付近に来ているが、その水準を再び上回っている。ユーロドルは10月以降、買い戻しが見られ、リバウンド相場の様相も見せているが、上値が依然重い印象は否めず、下げトレンドの中の自律反発の域は出ていない。
ECBは来週に理事会を開催するが、金利は据え置きが確実視されている。ただ、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)下で購入した国債の再投資縮小について議論を開始する可能性は高い。しかし、最近のユーロ債利回りのスプレッド拡大から、ECBはそれには慎重だとも言われている。妥協案として、開始は早いが期間は長期に渡るとも指摘されているようだが、それでも議論が始まれば、ドイツとイタリア債の利回り格差は拡大する可能性があるという。
EUR/USD 1.0588 EUR/JPY 158.67 EUR/GBP 0.8719
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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