チャールズ・シュワブが決算受け上昇 全体的に冴えない内容も預金は予想ほど減少せず=米国株個別
(NY時間10:48)
チャールズ・シュワブ<SCHW> 54.46(+3.13 +6.10%)
金融サービスのチャールズ・シュワブ<SCHW>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。注目の預金残高は2844億ドルと前年比で28%減少したものの、予想ほどは減少しなかった。純金利収入は24%減少している。顧客がMMFなどの、より高利回りの商品に現金を移動させたことが背景にある。
クロフォードCFOは現金の運用先見直しの動きについて、「8月の一時的な増加や長期金利上昇にもかかわらず、7-9月に一段と減速した」との認識を示した。
ベッティンガーCEOは声明の中で、「われわれは自動化のメリットを活用するなど、効率化の機会も見出している。これらの措置が完全に実施されれば、少なくとも年間10億ドルの経費削減が見込まれる」と述べた。
(7-9・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.77ドル(予想:0.74ドル)
・経常収益:46.1億ドル(予想:46.3億ドル)
・預金残高:2844億ドル(予想:2688億ドル)
・1日平均取引件数:522万件(予想:520万件)
・取引あたり収益:2.35ドル(予想:2.45ドル)
・純金利収入:22.4億ドル(予想:22.3億ドル)
トレーディング:7.68億ドル(予想:8.03億ドル)
資産運用・管理手数料:12.2億ドル(予想:12.3億ドル)
銀行預金口座手数料:2.05億ドル(予想:1.88億ドル)
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子会社を通じて米国内外の個人・機関投資家向けに、資産運用管理・証券仲介・銀行業務・保管・財務アドバイザリーサービスを提供する。株式・債券・先物などの仲介アカウント、投資信託、上場投資信託、パーソナルアドバイス、預金口座、第一抵当権付住宅用不動産担保ローン、信託などを手掛ける。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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