反落、英中銀の大幅利上げで警戒感強まる=NY原油概況
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=69.51(-3.02 -4.16%)
ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月は3.02~2.89ドル安。その他の限月は2.75~1.07ドル安。
主要国の中央銀行が金融引き締めを続ける見通しであることが世界的な景気悪化を意識させ、売りが強まった。スイス中銀は0.25%の利上げを発表し、これまでの0.50%から金融引き締めペースを鈍化させたが追加利上げに言及したほか、英中銀は0.50%の大幅利上げを発表し市場参加者を驚かせた。今週の5月の英消費者物価指数(CPI)は、コア前年比が+7.1%まで加速し、1992年3月以来の高水準となったことが背景。各国ともインフレ圧力の封じ込めに苦慮している。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが年内であと2回の0.25%の利上げがありうると見ていると指摘したほか、この合計0.50%の引き上げについて「かなり良い推測」であると述べた。
時間外取引から8月限は下落し、通常取引開始後は68.93ドルまで一段安となった。安値からの戻りは限定的。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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