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【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:203円台半ばの壁に遮られるも201円台前半で強固な底堅さを発揮、大台定着へのパワー蓄積が続くか

為替 

【通貨別まとめと見通し】スイスフラン円:203円台半ばの壁に遮られるも201円台前半で強固な底堅さを発揮、大台定着へのパワー蓄積が続くか

先週(5月18日〜5月25日)のまとめ
先週のスイスフラン円は、週前半に日本当局による為替介入への警戒感から一時 201.09 円まで調整を挟む激しい乱高下となったものの、そこを大底に力強い上昇トレンドへ回帰。週末から週明け25日(月)にかけて段階的に水準を切り上げ、一時 203.48 円まで上値を伸ばす非常に堅調な展開となった。上値の重さが意識されつつも、下値では根強い押し目買いが入り、長期的な上昇チャネルの底堅さを改めて実証する1週間となった。
レジスタンス意識による失速と急反落(5月18日〜19日)
週明け18日(月)は 201.61 円からスタートし、欧州・ニューヨーク時間にかけて 202.42 円まで力強く買い進まれた。翌19日(火)午前には勢いそのままに一時 202.59 円まで上値を伸ばしたものの、前週来意識されていた 202.50 円超えのレジスタンス帯を前に失速。利益確定売りや日本当局による円安牽制への恐怖心が壁となり、ニューヨーク時間にかけて 201.16 円まで一気に急反落する神経質な展開となった(終値 201.23 円)。
201円台前半でのサポート確認と底打ち(5月20日〜21日)
20日(水)も前日の流れを引き継いで売りが先行し、一時 201.09 円 の週安値を記録した。しかし、 201.00 円の大台を前に強烈な買い支え(押し目買い)が入ると一転して猛烈に買い戻され、一気に 201.77 円まで全戻ししてクローズ。翌21日(木)には一時 202.29 円まで再浮上するなど、 201.00- 201.10 円近辺が極めて強固な支持帯(押し目買いゾーン)として市場に強く意識され、完全に底打ちを完了した。
チャネル回帰と203円台半ばへの急伸(5月22日〜25日現在)
22日(金)に入ると、足固めを完了した市場が再びスイスフラン買い・円売りに傾いた。欧州時間から段階的に水準を切り上げると、23日(土朝)には一時 203.01 円と 203 円の大台を奪還して週末をクローズ( 202.81 円)。週明け25日(月)は、早朝の 202.32 円をボトムに再び強烈な上昇モメンタムを形成し、ニューヨーク時間にかけて一時 203.48 円 の週高値まで急伸した(終値 202.96 円)。本日26日(火)午前現在は、利益確定売りに押されて直近では 202.85 円付近(安値 202.81 円)まで小幅に調整しているものの、調整を経て再び上値を試す準備を整えつつある格好だ。

ファンダメンタルズ分析
先週から今週にかけてのファンダメンタルズは、「スイスの底堅いセンチメント・SNBの政策思惑」と「為替介入リスクに伴う一時的な需給の整理」が大きな背景となっている。
• スイス側(フラン下支え): スイス国立銀行(SNB)が3月に利下げに踏み切った後の追加利下げペースについて、欧州全体の景気センチメント緩やかな改善やインフレ動向を睨み、慎重に見極める姿勢が意識されている。これがスイスフランの底堅さを維持し、対円での上昇圧力を担保している。
• 日本側(上限意識と押し目買い): 202.50- 203.50 円に接近する局面では常に、日本当局による「実質的な為替介入への恐怖心」が心理的レジスタンスとして機能し、19日の急反落や足元の利益確定売りをもたらした。しかし、日銀のタカ派的な政策期待が材料出尽くしとなる中、実質的な日瑞金利差が意識されると、結果的に 201.09 円への調整は「絶好の押し目買いの好機」と市場に捉えられ、週明けの 203 円台への再急騰につながった。

テクニカル分析
• トレンド: 短期的には「 203.48 円での頭打ちからの調整・揉み合い」を経て、「再び上昇トレンドへ回帰・大台固め」の局面にある。日足レベルの上昇チャネルは依然として崩れておらず、先週の調整によって 201.00- 201.10 円近辺が新たな強固なサポート(押し目買いゾーン)として市場に強く意識された。

• レジスタンス1: 203.48- 203.50 (先週25日の高値 203.48 円、および心理的節目となる厚い壁)
• レジスタンス2: 204.40 (かつての重要支持線・現在は最高値圏の強力なレジスタンスターゲット)
• サポート1: 202.30- 202.50 (先週後半の揉み合いボトム、および25日の週初安値 202.32 円で形成される支持帯)
• サポート2: 201.00- 201.10 (先週20日の調整局面で完璧に踏みとどまった週安値ポイント)
• サポート3(最重要岩盤): 199.00 (5月6日のフラッシュ的安値 199.01 円・中長期の岩盤支持線)

• RSI (14時間足): 25日の急騰時(21:00)には 75.7 と「買われすぎ」の過熱圏へ一時突入した。しかし、本日26日午前の揉み合い( 202.8 円台への押し)に伴い、足元11:00時点では 23.0 まで一気に急低下している。「買われすぎ」の過熱感は完全にリセットされ、むしろ短期的な売られすぎ水準まで引き付けられたことで、ここから再び押し目買いを呼び込んで上値を追うための余力は十分に蓄積されている。

• MACD: 先週の調整・揉み合い局面をゼロラインの上方(プラス圏)でしっかりと維持し、25日の反発で上昇エネルギーを再確認した。足元(26日午前)の小幅調整によってヒストグラムが一時的にマイナス圏へ沈み、短期的なデッドクロス(小休止)を形成しているものの、MACDの主要ライン自体はプラス圏の高い位置をキープしており、トレンドの継続性を強く示唆している。

今後のポイント・見通し
今週の最大の焦点は、先週阻まれた「 203.50 円の明確な上抜け」と、かつての主戦場であった最高値圏である「 204.40 円への回帰・高値更新」ができるかである。

【メインシナリオ】調整完了に伴う203.50上抜けと204円台への回帰
先週、 201.09 円への突っ込みから見事な足固め(下値切り上げ)を行ったことで、市場の買い持ち高の需給整理が完了した。スイスフランの底堅さが意識され、日銀の政策期待の材料出尽くし感が続く場合、再び円売りが加速する。足元の過熱感解消を経て 203.50 円を安定的にクリアできれば、ショートカバー(売り方の買い戻し)を巻き込み、 204.40 円、さらには 205 円の大台突破への歩みが濃厚となる。
• 想定レンジ: 202.30- 204.50
• 根拠: 先週の乱高下で 201 円台のサポートの強固さが証明されたこと、RSIの過熱感が完全に解消され、テクニカル的に非常に押し目買いが入りやすい地合いであること。

【対抗シナリオ】203円台半ばでのダブルトップ形成と再調整
203.48- 203.50 円近辺で日本当局による「実質的な為替介入への警戒感」に再び阻まれた場合、上値の重さから失望売りを誘い、ダブルトップを形成して再び 202.00 円付近、あるいは 201.50 円あたりまで押し戻される可能性がある。ただし、先週同様に 201.00 円台を維持できれば、単なるレンジ内でのパワー蓄積期間(日柄調整)と捉えられる。
• 想定レンジ: 201.00- 203.50
• 根拠: 203円台後半以上に接近するほど日本当局による円安阻止の地政学的リスクが燻っていること、急ピッチな上昇に対する利食い圧力が燻っていること。
総評
先週のスイスフラン円は、 202.50 円超えの局面で一度押し戻される「お預け」を食らった格好となったが、 201.09 円からのリバウンドの強さは、相場の底流にある地合いが依然として強固な「円安(フラン高)」であることを改めて物語っている。 足元の 202.8 円台への小幅な調整は、テクニカルな過熱感を冷ます「極めて健全な日柄調整」の範疇であり、今週中に 203.50 円の壁を突破し、かつての最高値圏である 204 円台を奪還できるか、市場は介入を神経質に注視しつつも、着実に高値更新の歩みを再開させようとしている。

今週の主な予定
スイス
05/29 16:00 KOFスイス先行指数 (5月) 予想 98.0 前回 97.9

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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