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FOMCは追加利上げ示唆の文言削除もオープンな印象 ドル円は一時134円台に下落=NY為替概況

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FOMCは追加利上げ示唆の文言削除もオープンな印象 ドル円は一時134円台に下落=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円はFOMCの結果発表直後に134円台まで瞬間的に下落する場面が見られたものの、直ぐに135円台半ばに買い戻されている。ただ、終盤には米株式市場が下げ幅を広げたことでリスク回避の円高が見られ、135円ちょうど付近に伸び悩んでいる。

 FOMCでは予想通りに0.25%ポイントの利上げが実施された。ただ、声明からは追加利上げを示唆したの文言が削除され、市場の利上げ停止の観測を裏付ける内容となっていた。しかし、「今後に必要となる追加引き締めの程度は経済次第」とも述べている。

 その後のパウエル議長の会見では、「銀行の状況は3月上旬以降、広範に改善した。データに基づいて会合ごとに決定する」などと述べていた。「インフレ抑制のプロセスはまだ長い道のり」とのこれまでの言及もあった。

 市場では今回の利上げが最後で、その可能性を強調してくるとの期待も出ていたが、声明では追加利上げを示唆した文言が削除されたが、全体的には、どちらにもオープンにした印象もある。利上げ停止の可能性は出て来たものの、市場の期待ほど、FRBがタカ派姿勢を完全に後退させた印象まではないようだ。

 ユーロドルは1.10ドル台を回復。本日の上げで21日線がサポートされており、上昇トレンドはしっかりと維持されている。目先は直近高値の1.1095ドルを突破し、1.11ドル台を回復できるか注目される。

 ユーロドルはこの半年でパリティ(1.00ドル)割れから1.10ドル台まで上昇し、想定されていたことではあるが、予想以上に早く上昇しているとの指摘が出ている。その要因としては、欧州経済がウクライナ侵攻によるエネルギーショックの影響を脱しつつあることを挙げている。

 また、欧州の成長見通しと米利上げモメンタムの鈍化に市場が適応しつつあることも反映。ドイツ債と米国債の利回り格差が縮小していることも追い風となっているという。

 ポンドドルは1.25ドル台を回復。本日の上げで21日線がサポートされており、上昇トレンドはしっかりと維持されている。今週は英特有の材料がないため、ポンドは外部要因に左右される可能性が高い。ただ、その中でもポンドは底堅く推移するとの指摘も出ている。本日のFOMCは市場の想定通りに0.25%ポイントの利上げを実施したが、ポンドドルは1.25ドル台で変わらず。

 一方、今週はECB理事会も予定されているが、対ユーロでもポンドはしっかりとした値動きを維持する可能性があるという。ECBも利上げ実施が確実視されているが、タカ派が期待している0.50%ポイントの大幅利上げではなく、0.25%ポイントの利上げの可能性のほうが高いためだという。

 ただ、ECBは利上げ停止など、現状でハト派に転じることはないとの見方が有力となっている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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