米10年債利回り上昇 GDPデフレータがインフレの粘着性を示す=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:29)
2年債 4.070(+0.119)
10年債 3.517(+0.068)
30年債 3.748(+0.046)
期待インフレ率 2.267(-0.004)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは上昇。第1四半期の米GDP速報値が発表され、前期比年率換算で1.1%増と予想(1.9%増)を下回っていた。個人消費も3.7%増と予想を下回る内容。ただ、市場にはインフレ警戒感が根強い中で、GDPデフレータやPCEコアデフレータが前回を上回り、予想も上回っていた。インフレの粘着性が示された格好。
この日は7年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回ったことも利回りの上げ幅を広げた。
10年債は一時3.53%台まで上昇したほか、政策金利に敏感な2年債は4%台を回復。
2-10年債の利回り格差は-57(前営業日:-49)と逆イールドは再び拡大している。
米7年債入札結果
最高落札利回り 3.563%(WI:3.550)
応札倍率 2.41倍(前回:2.39倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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