中国 対話型AIサービスに対する規制導入を検討 習政権にとって不都合な内容排除か
中国 対話型AIサービスに対する規制導入を検討 習政権にとって不都合な内容排除か
中国センスタイムとアリババが今週、対話型AIチャットを発表したばかりだが、中国当局は「生成型AI」の運用を許可する前に、セキュリティ審査を義務付けることを計画しているとの報道が伝わっている。規制の草案によると、サービス提供者はコンテンツが正確で知的財産を尊重し、安全性を保障しなければならない。生成されるコンテンツに国家権力を覆したり、分離を扇動したり、社会秩序を混乱させる可能性がある要素を含んではならないとしている。年内にも施行するもようで、習近平政権にとって不都合な内容を排除する狙いがある。
対話型AIチャットに関しては中国だけでなく欧米でも議論が巻き起こっている。有害な情報の拡散や差別に使用される可能性があると専門家は警告している。チャットGPTを巡ってはバイデン米政権が説明責任を問う措置の導入を検討しており、イタリアは先月末に利用を一時停止した。フランスやドイツでも利用を禁止することが検討されている。

執筆者 : MINKABU PRESS
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