百度がＮＹ市場でも軟調 「文心一言」に失望感＝米国株個別

　百度（バイドゥ）＜BIDU＞がＮＹ市場でも軟調。同社はオープンＡＩの「チャットＧＰＴ」に似た自社サービス「文心一言」の導入を発表したが、実演での紹介を期待していた投資家の間で失望感が広がっている。

　市場からは、「いまのところパワーポイントでの説明に留まり、デモは自然に見えなかった。チャットＧＰＴとの比較もなく、実に漠然としていて理論的なものばかりだった」とのコメントも伝わっていた。

　同社はきょうからアクセス登録できるとしているが、実際にいつからサービスを利用できるかは明言していない。創業者の李氏も「完全に準備が整ったとは言えない。文心一言をチャットＧＰＴやＧＰＴ－４と比較して評価するのはハードルが高い」と説明。「自身のテストでの感触を踏まえるとまだ完璧ではない」とも述べた。

（NY時間09:44）
百度（バイドゥ）＜BIDU＞　132.66（-0.44　-0.33%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美