オールバードが決算受け大幅安 アナリストからの目標株価の引き下げも＝米国株個別

　メリノ羊毛の素材を用いた靴製品を手掛けるオールバード＜BIRD＞が大幅安。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、売上高が予想を下回ったほか、ＥＢＩＴＤＡも予想以上の赤字となった。第１四半期の見通しも公表しており、予想を下回る売上高見通しを示している。同社はまた、バファノＣＦＯが辞任し、ミシェル氏が新たなＣＦＯに就任する人事を発表した。

　昨年は上場企業として初の決算となり、重要な進展を遂げたものの、取り組みとマクロ環境の両方の課題により、業績は予想を下回り、厳しい１年となった。海外の提携パートナー候補を再評価し、米国での出店ペースも鈍化させる方針を示している。

　今回の決算を受けてアナリストからの目標株価の引き下げも伝わっている。従来の４．００ドルから２．２５ドルに引き下げた。「第４四半期の業績はコンセンサス予想を下回り良くなかった。第１四半期の見通しもネガティブで予想を大幅に下回っている」と述べている。また、「売上げが軟調だったのは、１２月に競合他社がプロモーションを強化したことと新製品が不評だったことが主な要因だ」とも語った。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株損益（調整後）：-0.17ドル（予想：-0.13ドル）
・売上高：8420万ドル（予想：9670万ドル）
　　米国：6560万ドル（予想：7620万ドル）
　　海外：1860万ドル（予想：2030万ドル）
・EBITDA（調整後）：-1250万ドル（予想：-595万ドル）
・EBITDAマージン（調整後）：-14.9％（予想：-6.2％）

（１－３月・第１四半期見通し）
・売上高：4500～5000万（予想：6710万）
・EBITDA（調整後）：-2600～2900万ドル（予想：-1.08億ドル）

（NY時間10:24）
オールバード＜BIRD＞　1.61（-0.76　-31.99%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美