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ドル円は132円台を回復 リスク選好の円安も 議事録の反応は限定的=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場でドル円は132円台を回復。ロンドン時間の朝方には130円を割り込む場面が見られていた。この日は12月のISM製造業景気指数が発表され、48.4と判断基準の50を2カ月連続で下回り、米製造業がFRBの利上げの影響を受け、将来の需要低迷に備え続けていることが示された。

 ISM製造業景気指数とGDPとの関係で言えば、48.7を上回っていれば、GDPがまだ拡大を示唆しているとも言われているが、今回はそれを下回り、リセッション(景気後退)入りの可能性を示唆している。一方、雇用指数は50の大台を回復し、底堅さが温存されていることが示された。

 FRBの利上げ長期化と景気後退の可能性を示唆する内容ではるが、米株式市場が一時買い戻され、きょうはリスク選好の円安が強まった可能性もありそうだ。

 午後に12月FOMC分の議事録が公表され、為替市場はドル買いの反応が見られた。議事録ではインフレリスクを重要な要因と見ており、インフレがより持続的になる可能性があることを指摘していたことが明らかとなった。ただ、大きな反応には至っていない。

 ユーロドルは伸び悩む動きが見られたものの、1.06ドル台を堅持している。欧州では警戒されていた冬の気候が予想外に暖冬で天然ガス先物が2021年以来の安値水準に急落していることもユーロをサポートしている可能性もありそうだ。

 市場からは、2023年のユーロ圏のインフレは不確実性は高いものの、前年を下回る公算が大きいとの指摘も出ている。金曜日に12月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表されるが、総合指数は前月の水準を大幅に下回る可能性が高い。しかし、前日のドイツ消費者物価指数(HICP)速報値の結果から、これは主にドイツ政府のエネルギー支援策によるところが大きいと想定され、エネルギー・食品を除いたコア指数はさらに上昇の可能性が高いという。従って、ECBが今後数カ月間に行うと見られている大幅な追加利上げ期待は適切だとしている。

 2月、3月のECB理事会で0.50%の利上げを市場は有望視しおり、ユーロの下値をサポートしている要因の1つとなっているものと思われる。

 ポンドドルは買い戻しが優勢となり、1.20ドル台を回復している。200日線が1.2030ドル付近に来ているが、その水準は維持されている。ただ、下放れまでは出ていないが、上値が重くなっていることは確か。市場からは、英中銀の慎重さが増している半面、市場がFRBの利下げ期待を後退させ始めた場合、特にポンドドルは厳しい下げになるとの見方も出ている。

 市場では今年の夏から、将来FRBが計2.00%ポイントの利下げを実施するとの期待を織り込み始めるとの見方も出ているが、その期待は若干後退する可能性がある。米経済指標、特にインフレと賃金に関するデータが予想以上の粘り強さを示した場合、ポンドドルは1.1650ドルまで下落する可能性があるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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