テスラが8日ぶりに反発 値ごろ感の買い=米国株個別
テスラ<TSLA>が8日ぶりに反発。特段の買い材料は出ていないが、きのうまでの7日続落で、本日は値ごろ感の買いが出ている模様。
今年の同社株は前日までで年初来69%下落し、今年のS&P500の採用銘柄の中で最悪のパフォーマンスを記録した1つとなっている。同社の時価総額はすでにウォルマート<WMT>やJPモルガン<JPM>、エヌビディア<NVDA>を下回っている。
テスラが上海工場での減産を計画との報道をきっかけに、需要に対する懸念が再燃。テスラが米消費者に対して、最も生産量の多い2つのモデルを年内に納車するために7500ドルの割引を提供しているという別の報道もあった。将来の成長期待を評価基準としている同社にとって、こうした懸念は大きなリスクとなる。
ツイッター買収に絡んでマスクCEOがテスラ株を処分していることや、同CEOの意識がツイッターに集中し、テスラの経営を軽んじているとの疑念もそれに加わっている。
アナリストからは「おとぎ話が突然終わったように感じる。迫り来る不況がテスラの需要にどう打撃を与えるのか、他社との競争が同社の市場シェアにどう影響するのか、マスクCEOがいつツイッターから手を引くのかを、投資家は見たがっている」とのコメントも出ている。
(NY時間10:24)
テスラ<TSLA> 112.68(+3.58 +3.28%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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