クアルコムが決算受け下落 景気減速と中国のロックダウンが影響=米国株個別
携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。ただ、第1四半期のガイダンスで1株利益、売上高とも予想を大きく下回る見通し示したことが嫌気されている。
景気減速と中国でのロックダウンおよびアンドロイド携帯からの需要減速を指摘。低迷するコンシューマ機器市場の浸食が予想以上に進んでいることが示された。同社は声明で「マクロ環境のさらなる悪化と中国における持続的なロックダウンにより、階層や地域を問わず幅広い需要が弱体化している」と述べた。
今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き下げも出ている。「同社は大幅な在庫調整が見込まれ、その大きさは予想よりも遥かに大きい可能性がある。小幅な在庫調整を長期間に渡って実施するのではなく、断固たる行動を選択すれば、ポジティブに受け止められる可能性はある」と述べた。
(7-9月・第4四半期)
・1株利益(調整後):3.13ドル(予想:3.11ドル)
・売上高:113.9億ドル(予想:114.0億ドル)
QTC:99.0億ドル(予想:97.8億ドル)
QTL:14.4億ドル(予想:15.6億ドル)
携帯:65.7億ドル(予想:65.4億ドル)
RFフロントエンド:9.92億ドル(予想:10.8億ドル)
オートモーティブ:4.27億ドル(予想:3.72億ドル)
IoT:19.2億ドル(予想:17.9億ドル)
(10-12月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.25~2.45ドル(予想:3.40ドル)
・売上高:92~100億ドル(予想:120.3億ドル)
QTC:77~83億ドル(予想:101.4億ドル)
QTL:14.5~16.5億ドル(予想:17.1億ドル)
(NY時間09:42)
クアルコム<QCOM> 103.37(-9.13 -8.12%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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