ウーバーとリフトが大幅安 バイデン政権が独立請負人の地位判断ルールの変更案を発表=米国株個別
配車サービスのウーバー・テクノロジーズ<UBER>とリフト<LYFT>が揃って大幅安。バイデン政権が、連邦賃金法における独立請負人の地位をどう判断するかについてのルールの変更案を発表したことが嫌気されている。
米労働省がこの日発表した提案は、どのような場合に労働者を自営の独立請負業者として分類すべきか、あるいは公正労働基準法で定められている最低賃金、残業、その他の保護を完全に受けられる被雇用者として分類すべきかを明確化する。米労働省が、企業が労働者を独立請負人に分類することを容易にしたトランプ政権時代のルールを取り消そうとするのは、これが2回目となる。
バイデン政権は、労働者の地位を決定する際、労働関係の様々な要素を考慮した多要素経済実態テストを使用し、労働者が本当に自営であるかどうかを決定したい意向。
この規則制定は、多要素テストを簡略化したトランプ政権時代の規則を取り消すもので、労働者が従業員か独立請負人かを判断する際に、職務をどれだけコントロールできるか、利益や損失の機会をより重要視するものであった。
米労働省の関係者は、簡略化されたトランプ政権時代の独立請負人テストは連邦裁判所の判決と矛盾しており、従業員であるべき労働者が独立請負人に誤分類されることが増えるだろうと述べている。
規則案は今週の13日に連邦官報に掲載され、一般市民は45日以内に意見を出すことができる。
(NY時間10:40)
ウーバー<UBER> 24.58(-2.96 -10.73%)
リフト<LYFT> 11.28(-1.53 -11.94%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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