ポンドドルが急落 大型減税策の発表も財政赤字への懸念が膨らむ=NY為替
きょうのNY市場はリスク回避の雰囲気が広がる中で、為替市場はドル買いが強まっている。各通貨は対ドルで下落しているが、その中でもポンドの下げがきつく、ポンドドルは節目となっていた1.10ドルをブレイクしている。一時1.09ドルちょうど付近まで下落。
トラス政権がこの日発表した大型減税策を含む経済対策がポンドを圧迫している模様。1972年以来の大規模な減税を打ち出し、所得税と法人税の両方を引き下げる。不動産購入時の印紙税も削減。また、光熱費高騰への対策として、今後6カ月間で600億ポンドを拠出して支援する。5年間で計1610億ポンド規模となり、市場は逆に財政赤字拡大への懸念を強めているようだ。
ただ、インフレへの懸念から、英中銀の利上げ期待も高まっており、短期金融市場では11月の英中銀金融政策委員会(MPC)での1.00%ポイント利上げを織り込む動きが出ている。
GBP/USD 1.0923 GBP/JPY 156.40 EUR/GBP 0.8900
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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