【これからの見通し】ドル相場の方向性探る週が始まる、ややドル高の動き
【これからの見通し】ドル相場の方向性探る週が始まる、ややドル高の動き
週明けは先週末からのドル高圧力が継続している。ユーロドルやポンドドルは1.02台半ば、121台前半など先週末からのドル高水準を踏襲しての揉み合いになっている。一方、ドル円はクロス円の上値の重さとともに一時133円台割れと売り圧力が優勢。この日発表された一連の中国経済指標が予想を下回ったこと、NY原油先物の軟調などを受けて、豪ドル、NZドルやカナダドルではドル買いの動きが入っている状況。
8月はドル相場の方向性が錯綜している。米雇用統計が強かったことがドル買いに。米消費者物価指数など一連のインフレ指標が鈍化したことがドル売りにつながった。ただ、米金融当局者の積極利上げ路線には目立った変化はみられていない。
短期金融市場では指標の強弱とともに50bpと75bpの利上げ観測が揺れ動いているが、ただそれだけのこと、ともいえそうだ。最新のCMEフェドウォッチによると、50bpが53.5%、75bpが46.5%と拮抗している。今週はサマーバケーションの時期でもあって、なかなか方向性はでないか。
きょうはこの後の海外市場で、ニューヨーク連銀製造業景気指数(8月)、米NAHB住宅市場指数(8月)、対米証券投資(6月)、カナダ製造業売上高(6月)、カナダ卸売売上高(6月)など。
発言イベント関連では、ウォラーFRB理事が経済イベントで開会あいさつを行う。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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