続伸、露ガスプロムが不可抗力条項の発動を宣言=NY原油概況
NY原油先物9月限(WTI)(終値)
1バレル=99.42(+4.85 +5.13%)
ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が4.85~5.01ドル高、その他の限月は2.23~4.62ドル高。
ロシアのエネルギー大手ガスプロムが欧州向けの少なくとも一社に対して不可抗力条項の発動を宣言したことが買い手がかり。ガスプロムは異常な事態のなかで天然ガス供給を保証できないとしており、今週末に再稼働する予定のノルドストリーム1の停止が続く可能性が意識された。ロシアからドイツへ天然ガスを供給するノルドストリーム1は定期改修中で、本来であれば今週21日に作業が完了するが、カナダからロシアへパイプライン用のタービンの輸送が遅れていることから、定期改修が長引くリスクがある。ただ、ドイツ経済省によると、輸送が遅れているタービンは9月から使用する予定の交換品で、現在の定期改修に影響はないという。
時間外取引で9月限は92.88ドルまで下落したが売りは続かず、マイナス圏での取引は一時的だった。その後は買いが優勢になり通常取引が始まると99.62ドルまで上値を伸ばした。
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。