反落、景気後退懸念や中国のゼロコロナ政策の継続が重し=NY原油概況
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=104.09(-0.70 -0.67%)
ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が0.70~0.32ドル安、その他の限月は0.17ドル安~1.71ドル高。
主要国の景気後退による需要下振れが引き続き警戒されている。中国政府がゼロコロナ政策を頑なに維持していることから、石油需要の伸び悩みが意識されていることも圧迫要因。ただ、主要国がロシア依存から脱却しようとするなかで供給ひっ迫感が強まっていく見通しであることは下支え要因。特に欧州の供給ひっ迫感が強く、天然ガス価格は上昇傾向を維持。ロシアが輸出する石油価格を主要国が制限しようとしていることも懸念要因。プーチン露大統領は悲惨な結果を招くと警告している。
時間外取引で8月限は軟調。通常取引開始を控えて100.89ドルまで下落した。ただ、その後は売りが一巡すると下げ幅を縮小した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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