メルクが決算受け上昇 「モルヌピラビル」の販売が予想上回る=米国株個別
メルク<MRK>が取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。新型ウイルス感染向け経口薬「モルヌピラビル」の販売が予想を上回ったことが貢献した。モルヌピラビルは昨年後半にFDAから認可されたため、第1四半期が最初の完全な売上高となる。同社のリッチフィールドCFOは、「抗ウイルス剤は世界中で50万人の患者に投与され、640万コースを出荷した」と述べた。
通期のガイダンスも公表しており、売上高および1株利益の見通しを上方修正した。ただ、モルヌピラビルの見通しについては下方修正している。
アナリストからは「クリーンな四半期」との評価が出ていた。モルヌピラビルの売上高が予想を上回ったほか、がん領域のフランチャイズも十分な成果を上げていると指摘している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.14ドル(予想:1.83ドル)
・売上高:159.0億ドル(予想:145.8億ドル)
モルヌピラビル:32.0億ドル(予想:27.2億ドル)
キイトルーダ:48.1億ドル(予想:45.5億ドル)
ガーダシル:14.6億ドル(予想:13.1億ドル)
アイセントレス:1.58億ドル(予想:1.77億ドル)
シンポニー:1.86億ドル(予想:1.97億ドル)
レミケード:0.61億ドル(予想:0.66億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.24~7.36ドル(従来:7.12~7.27ドル(予想:7.23ドル)
・売上高:569~581億ドル(従来:561~576億ドル)(予想:572億ドル)
・モルヌピラビル:50~55億ドル(従来:50~60億ドル)(予想:58.2億ドル)
(NY時間15:16)
メルク<MRK> 89.20(+4.79 +5.67%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。