ダウ平均は続落 ウクライナ情勢がなお流動的でIT・ハイテク株中心に売り=米国株後半
NY株式18日(NY時間15:41)
ダウ平均 34078.30(-233.73 -0.68%)
ナスダック 13545.31(-171.41 -1.25%)
CME日経平均先物 26800(大証終比:-290 -1.08%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は一旦前日付近まで下げ渋っていたものの、再び下げを加速させる動きが出ており、下げ幅は一時300ドルを超えている。
きょうのNY株式市場、IT・ハイテク株中心に売りが続いており、ダウ平均は続落。ウクライナ情勢が依然として混沌とする中、明日からの3連休が控えていることもあり、投資家はリスクに慎重なようだ。株価指数は2週連続のマイナスになりそうな気配となっている。
きょうは株価指数、個別株それぞれの先物とオプションの清算日であるクアドループル・ウィッチングにあたり、不安定な展開も見られていた。
市場は地政学的な出来事に過剰反応する傾向があるとの指摘も出ているが、今週はウクライナ情勢に投資家は神経を尖らせ、株式市場は苦戦を強いられた。一方、投資家はFRBの利上げにも頭を悩ませている。「左を見ればウクライナ情勢、右を見ればFRBの積極利上げといった2重のリスクで、投資家は身動きでなくなっている」とのコメントも聞かれた。
IT・ハイテク株のほか、エネルギー、銀行、産業など幅広い銘柄に売りが広がっている。
動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。第1四半期のガイダンスも予想を下回った。
フォード<F>が活況。同社は電気自動車(EV)事業を従来の事業と切り離す方法を模索しているとの報道が伝わった。分社化すれば、テスラ<TSLA>に1兆ドルに迫る市場価値を与えたような利益を生み出せるかもしれないと考えているようだ。
インテル<INTC>が下落。前日に投資家説明会を開催し、今年の売上高は2%弱の伸びになるとの見通しを示した。ただ、アナリストからはガイダンスに懐疑的な見方も出ていた。
クラウドベースで共有ファイルなどストレージを提供するドロップボックス<DBX>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、成長スピードには不満の声も出ている模様。
オンラインでスポーツカジノを手掛けるドラフトキングス<DKNG>が大幅安。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、月間平均課金ユーザーが200万人と予想を下回ったことが嫌気されている。
ハンバーガーチェーンのシェイクシャック<SHAK>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が予想を若干上回り、売上高は予想範囲内だった。第1四半期の売上高見通しは予想を下回っている。
加工食品のオピルグリムズ・プライド<PPC>が大幅安。世界最大の食肉加工大手、ブラジルのJBSがオピルグリムズの未保有分の株式を購入する提案を取り下げた。
ステーキハウスなどのレストラン運営のブルーミン・ブランズ<BLMN>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、予想を上回る通期1株利益の見通しを示している。1.25億ドルの自社株買いプログラムも発表した。
ロク<ROKU> 111.21(-33.50 -23.15%)
ドラフトキングス<DKNG> 17.41(-4.65 -21.08%)
ドロップボックス<DBX> 23.04(-0.54 -2.29%)
フォード<F> 18.07(+0.53 +3.02%)
シェイクシャック<SHAK> 71.65(-3.54 -4.70%)
ピルグリムズ・プライド<PPC> 24.13(-3.70 -13.29%)
インテル<INTC> 44.98(-2.59 -5.45%)
ブルーミン・ブランズ<BLMN> 24.09(+1.60 +7.11%)
アップル<AAPL> 167.26(-1.62 -0.96%)
マイクロソフト<MSFT> 287.94(-2.79 -0.96%)
アマゾン<AMZN> 3045.52(-47.53 -1.54%)
アルファベットC<GOOG> 2615.73(-30.44 -1.15%)
テスラ<TSLA> 852.77(-23.58 -2.69%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 205.83(-1.88 -0.91%)
AMD<AMD> 114.01(+1.64 +1.46%)
エヌビディア<NVDA> 235.95(-9.13 -3.72%)
ツイッター<TWTR> 34.24(-1.20 -3.37%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。