ダウ平均は伸び悩むも400ドル超の上げ幅を維持=米国株後半
NY株式7日(NY時間15:48)
ダウ平均 35633.08(+406.05 +1.15%)
ナスダック 15635.57(+410.42 +2.70%)
CME日経平均先物 28820(大証終比:+300 +1.04%)
NY時間の終盤に入ってダウ平均は伸び悩んでいるものの、400ドル超の上げ幅を維持している。きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。リスク選好の雰囲気が広がっており幅広い銘柄に買いが強まった。特にIT・ハイテク株への買い戻しが強まる中でナスダック指数は一時3%超の急伸。オミクロン株への経済への影響は限定的との見方が市場を支配しており、ムードを明るくしている。
FRBのタカ派への傾斜で今後、利上げ再開が見込まれる中でも、市場の一部からは株式市場への影響は限定的との楽観的な見方も出ている。FRBのタカ派傾斜もオミクロン株の感染拡大も、株高を妨げる公算は小さいという。世界経済は新型ウイルス感染とのより良い共生を学んでおり、FRBの利上げについても、すでに織り込まれた水準を超える利上げを行う公算は小さいと指摘。
一方、慎重派からは、投資家はまだ押し目買いを入れる時期ではないとの警告も出ている。12月の波乱相場はまだ続く余地があり、同社のリスク・インジケータはまだ買いシグナルを点滅させていないという。短期的にFRBのタカ派傾斜はあらゆる種類の課題を生み出し続けると主張している。
IT・ハイテク株は全面高の様相だが、その中でも半導体株の上昇が目立った。インテル<INTC>が傘下の自動運転車用半導体を手掛けるモービルアイを来年半ばまでに再上場させる計画を公表。上場後もインテルは同社の過半数株主であり続けるという。インテルのほか、AMD<AMD>、マイクロン<MU>も上昇。英アームの買収に不透明感が強まっているエヌビディア<NVDA>もきょうは買い戻しを強めた。
そのほか、米国債利回りの上昇が続いており、銀行株やカード株が上昇しているほか、原油が72ドル台を回復したことからエネルギー株も堅調。旅行レジャーや航空株も買われており、ほぼ全面高となっている。
女性主導のデートマッチングアプリを運営するバンブル<BMBL>が大幅高。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は55ドル。
企業向けにヘルスケアなど福利厚生の管理プラットフォームを手掛けるヘルスエクイティ<HQY>が大幅安。前日引け後に 8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を下回った。
汎用データベースのモンゴDB<MDB>が大幅高。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株損益は赤字だったものの予想ほどではなく、売上高は予想を上回った。また、第4四半期の売上高見通しも予想を上回り、通期の売上高については上方修正した。
ビア・バイオテクノロジー<VIR>が大幅高。同社は免疫学から感染症の治療法を開発する。グラクソ・スミスクラインと共同開発しているモノクロール抗体「ソトロビマブ」が初期の試験で、オミクロン株のスパイクタンパク質に対してインビトロ(試験管内)活性を保持していることをデータで確認したと発表。
メルク<MRK>が逆行安。抗HIV薬「イスラトラビル」の被験者登録を一時停止した。
インテル<INTC> 52.38(+1.39 +2.72%)
バンブル<BMBL> 36.64(+3.39 +10.19%)
ヘルスエクイティ<HQY> 43.10(-13.57 -23.94%)
モンゴDB<MDB> 498.54(+69.20 +16.12%)
ビア・バイオ<VIR> 42.57(+4.18 +10.90%)
メルク<MRK> 72.14(-1.29 -1.75%)
アップル<AAPL> 170.15(+4.83 +2.92%)
マイクロソフト<MSFT> 333.33(+7.14 +2.19%)
アマゾン<AMZN> 3517.92(+90.55 +2.64%)
アルファベットC<GOOG> 2949.66(+73.73 +2.56%)
テスラ<TSLA> 1047.01(+38.00 +3.77%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 322.03(+4.16 +1.31%)
AMD<AMD> 144.30(+5.24 +3.77%)
エヌビディア<NVDA> 321.49(+21.12 +7.03%)
ツイッター<TWTR> 44.43(-0.05 -0.10%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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