ロクが決算受け下落 サプライチェーン問題に懸念強める=米国株個別
動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を大きく上回った。ただ、第4四半期のガイダンスで、売上高が予想を下回ったことが嫌気されている。
同社は声明で「サプライチェーン問題によりアクティブ・アカウントの成長が鈍化した。これは2022年まで続く可能性が高い」と述べた。 ルーデンCFOも、「サプライチェーン問題はホリデーシーズンに多くの不確実性をもたらしている。これらの混乱は一時的と思われるが、2022年まで続く可能性があることから、正常状態への回帰の道筋を知ることは困難だ」と述べた。ただ、ストリーミングビデオへの広範なシフトはそのままであると付け加えた。
今回の数字を受けてアナリストからも目標株価の引き下げが相次いでいる。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:0.48ドル(予想:0.08ドル)
・売上高:6.80億ドル(予想:6.81億ドル)
プラットホーム:5.82億ドル(予想:5.57億ドル)
プレイヤー:0.97億ドル(予想:1.23億ドル)
・粗利益率(調整後):53.5%(予想:48.1%)
・EBITDA(調整後):1.30億ドル(0.71億ドル)
・ユーザー単価:40.10ドル(予想:38.62ドル)
・ユーザー・アカウント:5640万人(予想:5670万人)
・視聴時間:180億時間(予想:185.3億時間)
(10-12月・第4四半期見通し)
・売上高:8.85~9.00億ドル(予想:9.46億ドル)
・EBITDA(調整後):0.65~0.75億ドル(予想:0.82億ドル)
(NY時間09:53)
ロク<ROKU> 303.01(-10.65 -3.40%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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