ECB理事会、据え置きが確実視 声明も9月の繰り返しか=NY為替
きょうのユーロドルはNY序盤に売りが強まり、1.16ドル台前半に値を落としたものの、動きが一巡すると1.1660ドル近辺に戻す展開。ここ数日のユーロドルは底堅さを取り戻しており、小幅ながらも5日続伸しているが、21日線を回復し、100日線もうかがう動きが見られている。ただ、専らドルの動きに左右される展開ではある。一方、ユーロ円は戻り売りが優勢となっており、177円台前半に下落。ユーロ発足以来の高値更新でやや過熱感も見られていた。
今週は重要イベントが目白押しだが、ECBも30日に理事会を開催。ECBはすでに利下げサイクルを終えており、インフレも目標の2%付近まで低下している中、今回は据え置きが確実視されているようだ。声明でも9月に示した「現状は好位置にある」というメッセージを繰り返すと見られている。
9月の理事会以降の経済指標は全体的にやや軟調な傾向を示しているものの、9月時点の見通しを修正するほど弱さではない。また、ECBは「データ次第」および「会合ごとに判断」という姿勢も強調するものと見られる。
EUR/USD 1.1657 EUR/JPY 177.30 EUR/GBP 0.8784
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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