【新興国通貨】昨日の鉱工業生産・小売売上高の弱さもあり、元安基調意識へ~中国人民元
【新興国通貨】昨日の鉱工業生産・小売売上高の弱さもあり、元安基調意識へ~中国人民元
先月末に6.45前後を付けたドル人民元は、その後米雇用統計の好結果を受けたドル買いなどに支えられ、ドル高元安基調が優勢に。先週前半に6.48台後半を付ける動きを見せた。その後は米CPI後のドル全面安基調などもあって少し値を落としていたが、週明けはややドル高人民元安の流れに。
昨日発表された7月の中国鉱工業生産・小売売上高の数字がともに事前予想を下回り、中国経済の直近の鈍化傾向が示される形に。世界的に広がるデルタ株による新型コロナの感染拡大による影響が出ているとみられ、中国経済の今後に対する不透明感が広がる形で元売りに。ドル人民元は6.4850前後を一時付ける動きとなっている。
対円では先週半ばからの元安円高基調が継続。先週末に17円05銭前後から16円90銭近くまで値を落とした流れが、週明けに強まる形で16円80銭台に。本日午後に対ドルなどで元売りが出た場面では16円83銭前後まで値を落とす場面が見られた。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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