インテルが下落 イベント開催もアナリストからは懐疑的見方=ダウ採用銘柄
インテルが下落しておりダウ平均を圧迫。前日にインテル・アクセレレイテッド(Intel Accelerated)というイベントを開催し、半導体の製造方法にを見直し、2025年には業界のリーダー返り咲きを目指すことを明らかにした。同社の新たな製造技術を競合関係にあるクアルコムが採用する合意も発表した。
インテルは台湾のTSMCや韓国のサムスン電子に溝を開けられており、TSMCは5ナノで、現在は3ナノにシフトしつつある一方、インテルは10ナノから7ナノに移行中だ。インテルはナノの表記が能力を真に反映していないと考えており、これまで10ナノとされてきた製品は今後「インテル7」、7ナノ製品は「インテル4」となる。
インテルによると、「20A」の名称で2024年に導入される後継ノードはクアルコムに採用される。20Aの名称はナノメートルの時代からオングストローム(100億分の1メートル)で計測する時代への移行を示すのが狙い。
ただ、アナリストからは、インテル自身が今回示したスケジュールでもTSMCに追いつくには数年かかるとの指摘も聞かれる。
(NY時間10:58)
インテル<INTC> 52.66(-1.66 -3.05%)
クアルコム<QCOM> 140.34(-3.16 -2.20%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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