フェデックスが下落 予想以上の設備投資計画を嫌気=米国株個別
フェデックス<FDX>が下落。3-5月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を上回った。1株利益については、労働力確保のコスト増が一因と説明。一方、ガイダンスも公表しており、通期の1株利益の見通しが予想を上回っている。
ただ、市場の反応は冴えない。同社の今年度の設備投資計画が予想以上となっており、利益の押し下げに繋がるとの懸念を強めている。今年度の設備投資は72億ドルを見込んでおり、予想(64億ドル)を上回った。アナリストからも無視できない金額との指摘も聞かれた。市場は配送料金の上昇やeコマースによる宅配増加を背景に利益への期待を高めていた分、失望感に繋がった模様。
同社のスミスCEOは、22年度は営業利益率が改善し、売上高も通期で900億ドルを超える見通しを示していた。
なお、同社株は本日、権利落ち日となっている。
(3-5月・第4四半期)
・1株利益(調整後):5.01ドル(予想:5.00ドル)
・売上高:226億ドル(予想:214.9億ドル)
・営業利益率(調整後):8.7%(予想:8.86%)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):20.50~21.50ドル(予想:20.48ドル)
(NY時間09:50)
フェデックス<FDX> 288.44(-14.50 -4.79%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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