強い米CPIも米10年債利回りは1.5%から下放れる=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:37)
2年債 0.145(-0.010)
10年債 1.435(-0.056)
30年債 2.129(-0.039)
期待インフレ率 2.359(+0.034)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは大幅低下。この日発表の米消費者物価指数(CPI)はインフレ期待を強める内容となったものの、米国債利回りは下げの反応を強めている。
きょうの米CPIでFRBのスタンスにどう影響するか再び流動的になっているが、一部からはFRBは慎重スタンスを変えないとの見方も根強いようだ。
10年債は節目の1.5%を一時回復していたが、まもなく直ぐに下げに転じ、1.43%付近まで低下している。一方、30年債も2.13%付近まで低下。
この日は30年債入札が実施されたが、不調な入札となり、利回りは下げを取り戻す反応も見られたが、一時的に留まっている。
2-10年債の利回り格差は+129(前営業日+133)までフラット化した。
米30年債入札結果
最高落札利回り 2.172%(WI:2.161%)
応札倍率 2.29倍(前回:2.22倍)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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