英休場のなかでユーロとポンドが堅調、ドル円は一時109円台後半=ロンドン為替概況
英休場のなかでユーロとポンドが堅調、ドル円は一時109円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ユーロとポンドが堅調。いずれもワクチン接種の進展による経済回復が期待されているようだ。この日はユーロ関連の材料が多く出ている。デギンドスECB副総裁は伊紙とのインタビューで「ワクチン接種が経済回復を加速させる場合、緊急刺激措置を段階的に引き揚げること考慮し始めるだろう」との認識を示した。また、EUは域内へのワクチン接種済み旅行者への制限措置の終了を提案と報じられている。この日発表されたドイツ小売売上高が予想以上の伸びを示したことも好材料。ユーロ圏製造業PMI確報値は小幅に下方改定されたが、ユーロ売り反応は限定的だった。ユーロドルは1.20台半ばへ、ポンドドルは1.38台半ばへと上昇。ドル円は一時109.70レベルに高値を更新。ユーロ円は一時132円台乗せ、ポンド円は151円台後半へと上昇。ただ、序盤は堅調だった欧州株の勢いが鈍ると円売りの動きは一服している。
ドル円は109円台半ばでの取引。欧州通貨の堅調とともにドル円も買われており、アジア早朝の109円台前半から欧州午前には109.70レベルまで高値を伸ばした。その後は買い一服となり、109.40台へと押し戻されている。
ユーロドルは1.20台半ばでの取引。1.2020付近から1.2058レベルまで上昇。ユーロ円はアジア時間からの上昇を維持しており、アジア早朝の131円台前半から欧州午前には132.16レベルまで高値を伸ばした。ただ、欧州株の上昇の勢いが弱まると132円割れへと上昇一服。
ポンドドルは1.38台半ばでの取引。ユーロとともに欧州時間に入ってからは堅調な動きとなっている。ポンドドルは欧州朝方に1.3800近辺で下げ止まると、反転上昇して1.3878レベルまで上昇。ポンド円はアジア早朝の150円台後半から欧州午前には151.92レベルまで上伸している。その後は151円台後半で上昇一服。ユーロポンドは0.8690から0.8710レベルでの振幅と方向性に欠けている。5月6日には英金融政策委員会の結果発表が予定されている。また、スコットランド選挙の行方も気になるところ。ただ、週明けのポンド相場はユーロとともに堅調に推移している。この日は英バンクホリデーとなっており、英主要経済指標発表はなかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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