ポンドドルは21日線を下放れ 増税計画への懸念も=NY為替
NY時間の終盤に入ってポンドドルは下げ渋る動きも見られており、1.3840ドル近辺での値動きとなっている。きょうも為替市場はドル買いが優勢となっており、ポンドドルは21日線を下放れる展開となっている。この日の米雇用統計が強い内容となったことで、ドル買いが加速し、ポンドドルは一時1.37ドル台に下落する場面もみられた。
今週はスナク英財務相が予算案を議会に提出したが、それには2023年から法人税を現行の19%から25%への増税や個人所得に対する非課税控除凍結も盛り込まれていた。英予算責任局(OBR)は英経済は22年第2四半期までにパンデミック前の水準に回復するとの予測を出し、従来よりも回復時期を前倒している。しかし、市場では22年から翌年に控える増税の影響が英経済を圧迫するとの指摘も出ている状況。もっとも、増税計画については、時の政権の方針に左右されることも多く、与党保守党内からは実現を疑問視する声も出ている。
GBP/USD 1.3844 GBP/JPY 149.95 EUR/GBP 0.8609
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。