ユーロに買戻し 前日のECB議事要旨もサポートとの指摘も=NY為替
きょうの為替市場は全体的にドル売りが優勢となっており、ユーロドルも買い戻されている。一時1.2145ドル付近まで上昇し、再び21日線を上を回復しており、来週以降の動きが注目される。
きょうはユーロ自体の買い材料も出ている。ロンドン時間に発表された1月のユーロ圏PMI速報値が予想ほど弱くなかった。封鎖措置でサービス業は予想を下回っていたものの、製造業がしっかりしており全体をサポートした。
また、一部からは前日公表されたECB理事会の議事要旨で、ECBがユーロ高に対してあまり懸念を表明しなかったこともユーロ買いをフォローしているとの指摘も出ている。議事要旨では「為替レートの変動がインフレに与える影響は、標準モデルでは過大評価される可能性がある」と述べるに留まっていた。
今週の高値が1.2170ドル付近に来ているほか、1月に上値を拒まれた1.22ドルの水準が目先の上値メドとして意識される。
EUR/USD 1.2132 EUR/JPY 128.14 EUR/GBP 0.8654
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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