東京株式(大引け)=57円高、後場根強く買いが入り4日続伸
10日の東京株式市場は売り買い交錯の展開となったが、下値では押し目買いが厚く、終盤は売り物が枯れて日経平均は続伸して引けた。
大引けの日経平均株価は前営業日比57円00銭高の2万9562円93銭と4日続伸。東証1部の売買高概算は13億2435万株、売買代金概算は2兆8828億6000万円。値上がり銘柄数は947、対して値下がり銘柄数は1152、変わらずは92銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場で主要株価指数が高安まちまちとなったことを受け、朝方はリスク回避の売りが優勢のなか始まった。しかし、下値では海外投資家とみられる大口の資金が主力銘柄を拾い、全体相場も頑強な値動きを示した。取引時間中は米株価指数先物やアジア株市場が堅調な値動きを示したことも安心感を誘った。国内企業の決算発表では増額修正銘柄などを買う動きが活発。特にきょう取引時間中の決算発表で注目を浴びたトヨタ自動車<7203>は今3月期の業績予想を上方修正し、株価も一時250円を超える上昇をみせるなど全体指数に貢献した。日経平均は最終盤に買いが入り高値引けとなった。売買代金は4日ぶりに3兆円台は下回ったものの高水準を維持している。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大商いで8連騰、売買代金第2位のトヨタ自動車<7203>も買いが優勢だった。任天堂<7974>が2000円を超える上昇となったほか、富士フイルムホールディングス<4901>、ダイキン工業<6367>が値を上げ、住友大阪セメント<5232>も高い。KYB<7242>、ケイアイスター不動産<3465>、ウイルプラスホールディングス<3538>などはストップ高。武蔵精密工業<7220>、ツクイホールディングス<2398>なども値を飛ばした。
半面、JT<2914>が安く、東京エレクトロン<8035>も利食われた。村田製作所<6981>、日本電産<6594>、太陽誘電<6976>なども下落した。資生堂<4911>が値を下げ、ネットマーケティング<6175>が急落、三井海洋開発<6269>、東洋エンジニアリング<6330>などの下げも目立つ。富士石油<5017>、タクマ<6013>、太平洋セメント<5233>なども売られた。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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