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ドル高基調継続、ドル円は105円台半ば超え、ポンドはMPC後急騰

見通し 

ドル高基調継続、ドル円は105円台半ば超え、ポンドはMPC後急騰

英MPCは政策金利・QEともに現状維持。マイナス金利にかなり消極的で
年内の利下げ期待が一気に後退する形でポンド買いに

ユーロドル節目の1.20をロンドン朝に割り込み、売りが続いて1.1950台まで

【東京市場】ドル円昨年11月以来の高値圏に

ドル円は一時105円19銭までと、2日につけた105円17銭の直近高値を超えて、昨年11月以来の高値を付ける動きとなった。昨日の海外市場でドル高の流れが強まり、ドル円が105円10銭前後、ユーロドルが1.2004前後までドル買いが進む展開に。ただ、ユーロドルが1.20の大台を維持したことや、ドル円が105円17銭の高値を昨日海外市場時点では試しに行かなかったことでいったん調整の動きが広がり、朝方ドル円は105円割れ、ユーロドルに至っては1.2040前後までドル売りが進む展開に。しかし、ドル売り一服後は再びドル買いの動きが強まり、ドル円はじりじりと上昇する中で2日の高値を超えるところまで上値を伸ばした。

【ロンドン市場】ドル高継続でユーロドル1.20割れ

 ドル買いが継続。ユーロドルが節目の1.20を割り込む動きに。
東京市場からのドル買いの流れが継続sるう格好で、ユーロドルはロンドン朝方に1.20を割り込むと、1.1890台へ。
ポンドドルも金融政策会合結果発表を前に軟調地合い。
1.3570前後まで一時値を落とした。
ドル円は105円台前半でのもみ合いに。値幅は小さいが、直近高値を超えてじりじりと上昇する流れ。
 

【NY市場】ポンド急騰

 ポンドドルは英中銀金融政策会合を受けて急騰した。
ポンドドルはドル全面高基調の中でロンドン市場で1.36を割り込み1.3560台まで値を落としていたが
そこから一気に1.36代半ばを付けると、そのままの勢いで1.3700近くまで上値を伸ばした。
その後は1.36台半ばがしっかりとなっており、ポンド高の動きが優勢に。
MPCは事前見通し通りの金利及び量的緩和据え置き。
市場が注目したマイナス金利については、
英中銀はマイナス金利を導入するというシグナルを送る意図はないと
かなり消極的な姿勢を示し、年内の利下げ期待が一気に後退する形でポンド買いにつながった。

 ポンドを除くとドル高基調が継続する形で、ドル円は105円台半ば超え。
NY昼頃のドル高局面ではいったん105円台半ばで上値を抑えたが、
その後の押し目が鈍く105円40銭前後までにとどまると、NY夕方に105円台半ばを超える展開に。

【本日の見通し】ドル高基調継続も、雇用統計控え警戒感も

 ドル高基調が継続。ドル円は105円台半ばを超えてきており
流れが大きく変わった印象に。

 今日もこのドル高の流れが継続すると期待されており。
昨日の海外市場で、105円台30銭超えや、105円台半ば前後など
ポイントまで上昇して短期筋の買いが一服した後の押し目がほとんど見られず
地合いが相当に強いという印象。

 ドル円は106円に向けた動きを強めると期待されるところ。

 ただ、今晩は1月の米雇用統計の発表が予定されている。
ADPやISM製造業、非製造業の雇用部門の数字が軒並み強く
週初5万人増程度の予想であったものが、直近で10万人増前後まで上昇するなど
相当強めの予想となっている。
ただ、雇用統計だけは水物というところがある。
予想に反して雇用の伸びが鈍かった場合、反動で売りが出る可能性があるだけに
雇用統計までは慎重な姿勢が広がる可能性も。

【本日の戦略】押し目買い

 ドル買いの流れが継続も、雇用統計を前に高値をつかみたくもないという状況。
押し目を待っての買いに回りたい。
スウィングは相当慎重に。雇用統計の結果を確認してからの動きも。
デイトレは持ちすぎず回転重視。雇用統計前にはいったんストップして中立に。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《2/4 木曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.03  1.2036  126.41
高値  105.57  1.2043  126.46
安値  104.98  1.1958  126.10
終値  105.54  1.1964  126.25
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/4 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  28341.95 -304.55
DOW   31055.86 +332.26
S&P    3871.74 +41.57
Nasdaq  13777.74 +167.20
FTSE   6503.72 -4.10
DAX   14060.29 +126.66
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/4 木曜日の商品市場》
NY原油先物3月限(WTI)(終値)
1バレル=56.23(+0.54 +0.97%)
NY金先物4月限(COMEX)(終値)
1オンス=1791.20(-43.90 -2.39%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《2/4 木曜日に発表された主な経済指標》

【豪州】
貿易収支(12月)9:30
予想 87.50億豪ドル 前回 50.22億豪ドル

【ユーロ圏】
ユーロ圏小売売上高(12月)19:00
結果 2.0%
予想 2.8% 前回 -5.7%(-6.1%から修正)(前月比)
結果 0.6%
予想 1.2% 前回 -2.2%(-2.9%から修正)(前年比)

【英国】
英中銀政策金利(2月)21:00
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.1%(英中銀政策金利)
結果 8950.0億ポンド
予想 8950.0億ポンド 前回 8950.0億ポンド(英中銀資産購入目標)

【米国】
新規失業保険申請件数(01/24 – 01/30)22:30
結果 77.9万件
予想 83.0万件 前回 81.2万件(84.7万件から修正)(前週比)
結果 459.2万件
予想 470.0万件 前回 478.5万件(477.1万件から修正)(継続受給者数)

製造業新規受注(12月)5日0:00
結果 1.1%
予想 0.7% 前回 1.3%(1.0%から修正)(前月比)

耐久財受注・確報値(12月)5日0:00
結果 0.5%
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
結果 1.1%
予想 0.7% 前回 0.7%(輸送除くコア・前月比)
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《2/4 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》
【ユーロ圏】
*ECB月例報告
ユーロ圏全体でのワクチン接種の開始は、進行中の危機の解決にとって重要な出来事。
パンデミックは公衆衛生、ユーロ圏と世界経済に深刻なリスク。
感染急増、行動制限措置は経済活動を混乱させている。
製造業は引き続き堅調も、サービス部門は第一波ほどではないものの依然厳しい。
第4四半期の生産活動は縮小する可能性ある。
短期的な経済見通しに下振れリスク、需要が弱く、インフレは依然極めて低調。
十分な金融刺激策の継続が不可欠。
ECBは中期的なインフレ見通しへの影響に関連して、為替相場動向を引き続き監視。
シンメトリカルのコミットに沿って、インフレ目標に向かうために、必要なすべての手段調整する準備。

【英国】
*英中銀
政策金利を現行の0.1%に据え置き。
資産買入枠は総額8950億ポンドに据え置き。
政策金利、資産買入枠について9対0で決定。
今年第1四半期の英GDPは約4%縮小の見込み。
必要に応じマイナス金利の用意を整えることが適切。
英中銀はマイナス金利を導入するというシグナルを送る意図ない。

*英中銀 メインシナリオ予測
2021年GDPは5%増に(11月時点予想7.25%増)
2022年GDPは7.25%増に(11月時点予想6.25%増)
2023年GDPは1.25%増に(11月時点予想1.75%増)

2021年第4四半期のCPIは2%に(11月予想2%)
2022年第4四半期のCPIは2.25%に(11月予想2%)
2023年第4四半期のCPIは2%に(11月予想2%)

*英中銀ウッズ氏
ゼロ金利の方が銀行の業務における困難は少ないだろう、マイナス金利と比較して。

*ベイリー英中銀総裁
経済の余剰能力は2021年を通して払しょくされるだろう。
今年下半期はワクチンに関する良いニュースを受けて急速に回復するだろう。
家計の貯蓄形成は見通しに対する上振れリスクに。

【米国】
メスター・クリーブランド連銀総裁
ゲームストップ株が金融政策に影響与えるとは思わず。
個人投資家が市場リスクを負うことに懸念。
相場変動がその他の市場に波及しないようにチェックすべき。
ワクチンの普及で経済は急速に成長するだろう。
下半期に米GDP成長は加速へ、2021年通年で約5%成長に。
(CNBC)
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《本日予定されている主な経済指標》

【豪州】
小売売上高 9:30
予想 -4.2% 前回 -4.2%(12月・前月比)
予想 1.9% 前回 6.5%(第4四半期・前期比)

【インド】
インド中銀政策金利 13:30
予想 4.0% 現行 4.0%

【シンガポール】
小売売上高(12月)14:00
予想 -1.1% 前回 7.3%(前月比)
予想 -2.2% 前回 -1.9%(前年比)

【日本】
景気一致指数・速報値(12月)14:00
予想 87.8 前回 89.0

景気先行指数・速報値(12月)14:00
予想 95.2 前回 96.4

【ユーロ圏】
ドイツ製造業受注(12月)16:00
予想 -1.0% 前回 2.3%(前月比)
予想 6.7% 前回 6.3%(前年比)

【カナダ】
失業率(1月)22:30
予想 8.9% 前回 8.8%

雇用者数(1月)22:30
予想 -4.29万人 前回 -5.27万人

国際商品貿易(12月)22:30
予想 -30.0億カナダドル 前回 -33.4億カナダドル

Ivey購買担当者景況感指数(1月)6日0:00
予想 N/A 前回 46.7

【米国】
失業率(1月)22:30
予想 6.7% 前回 6.7%

非農業部門雇用者数(1月)22:30
予想 10.0万人 前回 -14.0万人

貿易収支(12月)22:30
予想 -657.0億ドル 前回 -681.0億ドル

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執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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