ユーロ円は21日線を下回る展開 イタリアの政治情勢は落ち着きそうな気配=NY為替
ドル買い戻しの流れの中、きょうの為替市場はユーロの売りが強まっており、ユーロ円も126円台前半に下落している。きょうの下げで21日線を下回る展開が見られており、このまま戻り売りを強め、1月にサポートされた125円台前半の水準を試しに行くか、明日以降の展開が注目される。
ただ、不安視されていたイタリアの政治情勢に関しては落ち着きそうな気配が強まっている。ドラギ前CEB総裁が次期首相に指名され、マッタレッラ大統領から組閣を要請されている。今回の政治の流動化をもたらしたレンツィ元首相は、来週にもドラギ氏による新政権樹立が可能になるとの確信を示した。元首相は「ECB前総裁であるドラギ氏こそ、パンデミックとイタリアの深刻なリセッションに立ち向かう最適な人材だ」と述べた。
これを受け、ドイツ債とイタリア債の利回り格差が縮小しており、5年ぶりの格差に縮小している。
EUR/JPY 126.15 USD/JPY 105.44 EUR/USD 1.1964
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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