アメリカン航空が決算受け急伸 投機筋の資金流入も観測=米国株個別
アメリカン航空が商いを伴って急伸している。10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、パンデミックの影響で1株損益は赤字だったものの、予想ほどではなかった。また、売上高は予想を上回っている。第1四半期の売上高については、前年比で60%~65%の減収を見込んだ。第1四半期末の流動性は150億ドルを見込んでいる。18機のボーイング737MaXの納入を延期したほか、航空機を150機以上削減した。
パーカーCEOは2021年は回復の年になるとしたうえで、「乗客の需要がいつ戻るかは正確にはわからないが、ワクチン配布が定着し、移動制限が解除された時の準備は整っている」と述べた。
きょうの株価の動きに対して、市場からはゲームストップやAMCといった銘柄同様に、ショートが積み上がっている銘柄への投機筋の買いが入っているのではとの声も聞かれる。きょうは各銘柄の1月15日付の最新の空売り残高が公表されているが、アメリカン航空の売り残は1.52億株で浮動株に対する売り残比率は25.5%となっている。さほど過剰に積み上がっている印象はないが、航空キャリア株の中では高水準であることや、パンデミックで悪影響を受けた象徴的なセクターでもあり、決算を受けて動意づいているのかもしれない。個人投資家に人気の投資サイトでも紹介されていた。
(10-12月・第4四半期)
・1株損益(調整後):-3.86ドル(予想:-4.11ドル)
・売上高:40.3億ドル(予想:38.6億ドル)
・1日あたりのキャッシュ喪失:3000万ドル
・有償乗客マイル:213億マイル(予想:208.5億マイル)
(NY時間09:59)
アメリカン航空 19.97(+3.41 +20.59%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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